虫歯を治すだけではない
歯科医の仕事は、虫歯を治すことが主なものではありません。
治療範囲はかなり広くなり、舌や口の中に関する病気やアゴとか口の周りから首に至るなどとなっています。
アゴが動かない時には整形外科に行くのではなく、歯科医へ来るのが正解です。
口が開かないとかアゴがカクカクと言う時などは、アゴ関節症と言う病気が考えられます。
アゴのズレを元に戻すことも行い、時には手術を行う場合も出て来ます。
ガンと高齢者問題
またあまり知られていないのが、口の中でもガンが発症すると言うことです。
肺ガンとか胃ガンなどは多くの人が認知するガンですが、舌とか歯茎で発症する口腔ガンにかかる人も多くなりました。
他のガンと同様に命にかかわる病気ですから、早期発見から早期治療が望まれるものです。
更に問題となりつつあるのが、高齢者の増加による口内ケアです。
年齢を重ねたことで物を上手に食べることが出来なくなってしまう、嚥下障害を起こす人が多くなりました。
この障害を起こすことで肺炎や窒息状態になってしまうことになり、防止をする医師の存在が必要になっています。
そのため歯科医の仕事は虫歯や歯周病を治すだけでなく、口腔医学の全てに対する知識と技術が必要と言うことです。
人気のインプラント治療
今、抜けてしまった歯を補う方法としてインプラント治療を行う人が増えています。
今までは抜けてしまった歯は再生することがないため、入れ歯とかブリッジと言う方法で補って来ていました。
それでは見た目も悪く硬い物が食べられないとか、口臭が気になるなどの不都合が生じていたのです。
また長い期間使っていると不具合も生じるようになり、作り直す必要もありました
そんな不都合を取り除いたのが、インプラント治療です。
人工歯根治療とも言われ、耐久性に富み第二の歯として使用されるに至っています。
一本の歯から全ての歯が対象になり、例え一本の歯をインプラントにした場合でも他の歯に悪い影響をもたらすことは一切ありません。
但し外科的な手術が必要になることや保険が適用されないと言う問題も残っています。
歯を矯正する人の増加
そして日本人もやっと歯並びを治す習慣が出て来ました。
外国人から見ると日本人は歯並びが悪すぎると感じていたのです。
そんなことからも、矯正歯科での仕事も忙しくなって来ています。
歯に対しての治療は年々技術が進むことになり、歯を長持ちさせる工夫も進んでいます。
ですが患者さんが歯科医に通うことがなければ、技術が進んでも無駄になってしまうのです。
歯を守るためには、定期的に通うことが必須と知っておきましょう。